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【インタビュー】Starlingraid

Starlingraid誰得インタビュー!
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前回のライブレポでも書いたようにStarlingraidのライブを見てきた。
まぁどのバンドもそうだけどこのバンドほど音を形容しにくいバンドも珍しい。
そこでもうメンバーに聞いちゃえばいいじゃんって事で完全にファン目線でネチネチとインタビューを試みた。
快く受け入れてくれたのはボーカルのローマ、メールで何通かやりとりして話を聴いてみた。

早速だけどStarlingraidはどんな楽器パートで構成されてるの?初期と現在では全く違うよね?

ローマ:バンド編成になる前のStarlingraidは俺とカズキという名の専門学校でジャズを専攻しているドラム少年と、Starlingraidの前身だったPurify(※注1)というバンドを俺がやっていたときに一時期お世話になったベースのマサヒコの3人で結成した。
ドラムのカズキはPurifyの最初で最後のライブ(2006年8月頃)を偶然観てて、それで俺がPurify解散後しばらく経ったころにメン慕の広告出してたら一緒にやらないかと応募してきたんだ。
2007年の12月だったな、たしか。当初、俺の意向でStarlingraidはアルバムのレコーディングを目的に活動していくというコンセプトを掲げたんだけど、その理由が、俺がライブ活動自体に色んな意味で嫌気が差していて、また、自分がずっとやってきたバンドが正式な音源を残さないまま分解していったという苦い経験が作用して、じゃあ、今度こそは形を残そう、と。
自分の持ち曲だけが増えていくばかりで何年経ってもそれが外に出ないというのはありえないほどのフラストレーションだったし、アングラという「ステータス」には元々何の魅力も感じてなかった。そもそも音楽って形として残ってこそ何年後でも発掘できて楽しめるもんでしょ?
You TubeにPurifyのライブ映像が未だに残っているけど、聴けばわかるとおり「Termina Stage of Decay」の1-4トラックの基になった曲を演奏している。その曲も出来たのはそのライブのぜんぜん前なんだ。だから俺からしたら「Termina Stage of Decay」は6-7年持越しの曲が入っている作品というのが俺の解釈だわ。
脱線したけど、それでまあ改めてメンバー集まって、とりあえず「バジコンのConcubineを手始めにコピーしようか?」というお決まりの展開になり、ギター・ベース・ドラムの3人でスタジオに入って名曲を演奏。ドラムに手応えがあったので間一髪入れず結成となった。
しばらくしてからベースが抜けて2人になったんだけど、これじゃあ練習もまともに出来ないから、「なんだったらレコ用にクリックの打ち込みでもやるか」という流れになり打ち込みを開始。が、やっている内に、「これ、普通に演奏するの無理だろ」とドラムがマジ引きしてきて(Cubaseで曲中のクリックの線が見れたんだけど、それがトチ狂った心電図みたいな形をしていた)、じゃあ、ドラムも普通に打ち込みレコを目指そうと意気を合わせ、以降、打ち込んではギター録音、打ち込んではギター録音の蟻地獄に突入。
シンセを入れたいと思っていたからドラムの知人を頼ったんだけど、彼はあまり興味を示してくれなかったので結果、シンセも俺が担当。
結局、レコーディングする時にはドラムが打ち込み、俺がギター、ボーカル、ベース、シンセ担当という振り分けになった。 二度とレコーディングしたくないと感じる熱い冬だった。
現在のStarlingraidはボーカル、ギター2人、ベース、ドラムというオーソドックスな編成だけど、本当はシンセのマニピュレーターも入れたいとこなんだけど、正直、このスタイルで一緒に演ってくれる人をどこで探せばいいのかわからない。 興味ある人来てくれ!!!新しいことをやろうぜ、一緒に。

(※注1:Purifyの2006年動画http://www.youtube.com/watch?v=q07Ljqpc-30)


PurifyをYoutubedeで見させてもらったよ!ローマがこのバンドをやってたのは知らなかった。知ることが出来ただけでもこうやって話をした甲斐があったよ!ところでPurifyはNEUROSISの曲のタイトルとは関係ないよね?聞いた途端、このサイトのLocust starの前の曲Purifyと同じ名前じゃないかと胸が高なったんだが(笑)

ローマ:ぶっちゃけ、そこからとった。特にハーコーなニューロシスファンだったわけじゃないんだけれども、歌詞カード見てるうちに意味的に「これでいいかな」って。響きも面白かったし。その頃はNeurosisよりもMy Dying Brideとか初期Anathemaが俺の中のヒットだった。

NEUROSISは全生命が聴かなくていいという理由が俺には見つけられないほど重要バンドだよ。おじいちゃんにはsun that never set'sの演歌っぷりを、中学生にはSoul’s at Zeroを、名前からして厨二で素晴らしいね。赤ちゃんにだって揺りかごのように壮大に揺れるPurifyを聴かせることができる、俺はNEUROSISの話を始めると長いぞ!キモいね。参考までにローマはどのアルバムが好きなんだい?

ローマ:The World is Law笑 AMEBIXとBLACK FLAGを混ぜ合わせた曲調が素晴らしいね! 後期はTimes of Grace (特に、Graceと融合したバージョンは神懸っている)とA Sun that Never Setsが良いと思うよ。Neurosisは色んな意味でSwansを意識してるからSwansが復活した今、新作どうなるのか興味がある。

StarlingraidはDTMからスタートした訳だけど、現在のメンバーは正式なメンバーなのかな?ライブバンドに生まれ変わったと思っていい?

ローマ:DTMからスタートしたというのも御幣があるというか、メン慕サイトで誰も興味を示してくれなかったから仕方なくDTMとなったと言ったほうが的確だよ。第一、まだ誰もやっていないことをやろうとしている時、そのやろうとしていることとはなんなのかって人に説明するのは不可能に近いことだった(言葉で音楽を言い表そうとしていること自体、踊りで建築物を表現しようとしていることに近いとは良く言えてるよ)。実際問題、そっち系の音をマニアックに掘り下げているプレイヤーなんて少ないし、そもそもそこまで苦労してバンドをすること自体、「バンド的」でないから。ていうか、変拍子の時点で拒否反応を示すプレイヤーが大半の時点でなあ。それで、こういうスタイルだと練習量がバカみたいに必要な癖に格別、見返りがあるというわけでもないし、グラミー賞取れるわけでもないし、ミュージック・ステーションでタモリと会話できることも一切ない。誰がそんなのやりたがるんだよ、Linkin Parkが流行っている傍で?なので発進はとにかくムズかった。
カズキはレコーディングで燃え尽きて、灰人となったあげく、TSoD発売後、ジャズに重点を置きたいと言い残して抜けた。俺は彼とちゃっかりもう一アルバムを今度は半年の期間で録音する気でいたけど、そういう感じで抜けるならそれはそれで運命なんじゃないかと思った。正直、発狂するような缶詰状態だったから、発売まで持っていけただけでも良かったかな、と。
今のメンバーにはTSoDを2010年2月に発売し、俺が待ち焦がれていた「音の具体化」が遂に実現された後に知り合った。ドラムのタダキを最初に、ギターのヘイちゃんとヤナギ、そしてPurifyでベースを弾いていたタカちゃんの順で加入になった。数ヶ月以内に集まってきたから本当に運命だと思う。みんな正式なメンバーだし、現在はライブもやりつつ活動している。「ライブバンド」かというと違うと思うけど。スタジオでの実験の方が圧倒的に多いかな。

確かにノリを楽しむライブじゃなかったね(笑)なんていうかCDでは味わえないバンドの出す雰囲気を好きな人間だけが暗闇で確認し合うようなライブだったよ。ミュージックステーションと言うよりはタモリ倶楽部寄りの世界だね!でもアングラに拘らないアグレッシブさっていうか、メジャーもアングラも意識してない自由さを感じるよ。バンドにとってアングラにいる必要性は感じる?

ローマ:Starlingraidのあの変拍子とテンポチェンジのことだから、「ノリ」を味わうのは難しいことだと思う。でも、複数のバンドが出演するライブであれば逆に均等がとれるんじゃないかな。アングラというカテゴリーは99%のバンドにとって好き好んでいるとこではないと思う。人に聴かれなければ音楽なんて自己満に過ぎないし。20年前見たくメジャー行くかインディーでやりたい放題やるかという選択肢すらない時点で、アングラ論とか、どうなのかなあ笑 俺は数千人の観客を前にして面白いライブをしたいよ、普通に。海外のエクストリーム音楽系フェスとか観るとそれが不可能ではないことはわかるし、それが同様に日本で出来ないのかって考えた場合、特にできない理由というか、制限もなにもないんだよね、実質。
 一緒に面白いことをやろうって賛同してくれる人たちがいっぱいいればの話だけど。

starlingridのメンバーは他のバンドに参加してる人がいるよね?どんな活動をしてるの?
ローマ:ベースのタカちゃんのJagoで、ドラムのタダキのAngagementで活動してるよ。

お約束な質問かもしれないけどStarlingraidと言うバンドの名前は?ロシアを連想させる言葉なのかな?

ローマ:バンド名とか、曲名とか悩みまくるタイプなんだ。でまあ、バンド名考えているとき、どうせ英語表記になるんなら何かこうソ連風で何かないかなと思って、最初Stalingradにしようと思ったが、それだと同名のバンドもいるし検索で発狂するだろうから、造語でStarlingraidにした(Starling=椋鳥、Raid=襲撃)にした。あと、俺はスターリン同士を基本的にリスペクトしているコミュニストなので、彼の名前をこういう形であれ背負うのは誇りに感じる。

少なからず政治的思想を持ってそうな名前だけど、スターリンと岡田眞澄の見分けすらつかない俺にはちょっと難しい話になりそうだね。歌ってる内容なんかは想像に任せるタイプ?それとも歌詞はちゃんとあるのかな?

ローマ:歌詞はちゃんとあるんだけど、翻訳するのが面倒くさいことと、仰る通り想像にまかせたほうが最終的に面白いかなというスタンスなので今のところ想像にまかせてる状態。ていうか、そもそも歌詞が目の前にあると「ああ、この曲はこのことを歌っているんだ」とか、そういう解釈されると考えた場合、滅茶苦茶心外。歌詞なんて最後の最後につけるものだし、1曲目(TSoDの1-4トラック)とか、曲が2003年からあるのに2009年につけた歌詞で聴かれるのもなんだかな、って笑  
実を言うと、最初は歌詞を書くのも覚えるのも面倒くさかったから宇宙語で歌って済まそうという魂胆だったんだが、ヘルチャのパクリっぽくなったのでおとなしくそれは取り下げた。簡単に説明すると、1曲目(TSoD 1 -4トラック)は「終末もの」な内容で放射能と都市破壊、廃墟賛美、2曲目(5 - 8トラック)は中枢神経を抑制するフェノバルビタール形の薬を与えられた子供の見る悪夢、3曲目(9 - 12トラック)は輪廻転生と神話世界が歌詞のテーマとなっている。

んじゃ1曲目なんてまさにs.t.a.l.k.e.r.(ロシアはチェルノブイリが舞台の終末ゲーム)にふさわしい音楽なんだね。今度聞きながらやってみるわ(笑)

ローマ:1曲目は元々、俺が19歳くらいのときに、Andrey Tarkovsky監督が1979年に作った映画「Stalker」を観て、ショック受けて、映画終了直後に作り出した経緯があるから、その選択肢はあながち間違いではないと思うよ笑 放射能系ゲームもいいけど、TEPCOの会見見ながら再生という選択肢も今となっては身近かも知れんね。いずれにせよ、近い将来、我々が住む世界でAK47が必需品になるのは間違いのないことだ。

Terminal Stage of Decayのジャケットはまた印象的だけど、このジャケットについてのエピソードがあるって聞いたけど、アーティストは誰なの?
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ローマ:アルバムのアートワークは20世紀前半に活躍したHarry Clarkeっていうアイルランドのイラストレーターの手によるものである。俺は高校の時からエドガー・ポーの小説が好きで、彼の本がハリー・クラークの挿絵で飾られていたのが凄く印象的だったんだ。だから音楽をまともに書けることが可能になった遥か前から「この人の絵を使いたい」と思ってきた。

冗談抜きに音をうまく言い当ててるジャケットだと思う。内容を知らなくてもこのジャケットはそっち系に来るものがあるよ!BaronessやMastodonのプンプン臭に近い名ジャケだと思う。内容は12トラックだけどアルバム全体としては3部構成だよね?アルバムを作る前からこんな壮大な事をやろうとして制作に取り掛かったの?

ローマ:本当はカラーの廃墟写真とかも使いたかったんだけど、なかなかいいのが無かったことと、やはりインパクト面であの表紙に劣るからやめたんだ。俺は脳内で音楽を色に変換する癖があって、そういう意味で白黒のジャケットは本来論外だったけどね。トラック分けは録音前から予定していたよ。基本的に繰り返しなし・ループなしの曲なんだから分けたほうが良いと考えたんだ。
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メンバーを揃えて2011年6月某日の都内でライブをやったね。冗談抜でこんな日が来るとは思わなかったし最高だった。ライブはこれからも続けていくのかい?

ローマ:もちろん。ただ、本数自体はそんなに多くなることはないかも知れない。面白いことやっていると感じるバンドがいたら一緒にやりたいと思うけど、場数を踏むためだけのライブをやるつもりはない。

上記のライブは同じく都内で活動するWombscapeとの共同企画だったけど、彼らとはどんな繋がりなの?ゲストのJagoも変わった面白いバンドでいい企画だったね。

ローマ:Wombscapeのボーカルである亮とは本当に10年くらい付き合いが長い仲なんだ。俺は亮がWombscapeの前に演っていたAlteregoというバンドが好きで、亮も俺が演っていたRhetorical Paradeというバンドが好きで、Starlingraidの前身バンドのPurifyを一緒に結成したり、まあ音楽で色々面白いことを実験できたよ、一緒に。総括すると、昔から互いに音楽的に影響し合っている関係なんだ。Jagoは今の日本には本当に珍しいタイプのジャンク系カオティックバンドだと思う。これまた元Purifyが2人いて、その2人のうちの1人であるベースのタカちゃんは現在Starlingraidでもベースを担当している。WombscapeもJagoも是非今後色んな人に知ってもらいたいオリジナルなバンドだわ。

WombscapeもJagoも本当に変わった音楽だよね、でもジャンルで繋がってるんじゃなくて人間でつながって集まった企画って感じがしたよ3バンドとも全く音が違うしね。今回の企画までWombscapeは知らなかったけど、彼らは東京のバンドなのかい?他に周りに気になるバンドはいる?

ローマ:とりあえず、「新しいことをやろうとしている」ことが最大の共通点なんだ、この3バンドは。Wombscapeは東京のバンド、俺の中での彼らの存在は本当に大きい。今回、一緒にやった企画「浄化水槽」は今後も続けていきたい。他に気になるバンドは関東でSarvaorb、関西でKnelt(ex Kill My Bleeding Smile)とSeekかなあ。既存のジャンルの枠外にその存在を置くオリジナルなバンドとどんどん交流していきたいのが俺の基本スタンス理想なんだけど、なかなか情報がまわってこないから、もしおすすめがあればどんどん教えて欲しい。細分化されすぎたエクストリームジャンルを死滅させるような、そんな統合的な流れを俺は望んでいる。

ローマは昔Rhetorical paladeと言うバンドにいたけど、Starlingraidは少なからず影響はされてるのかな?

ローマ:ギター・リフはかなり影響を受けていると自分でも思う。ただ、Rhetorical Paradeは「均一なテンポが基本」と「トリッキーな変拍子は一切無し」という作曲上の制約があったので、最終的にアウトプットされている両バンドの音を聴いて似てると思う人は少数派かも知れない。ともあれ、俺の中でのRhetorical Paradeの存在は絶大なものであって、その存在なしには俺の音楽は10分の1も出来なかったと感じる。実を言うと、Starlingraidのギターであるヤナギが偶然、Rhetorical Paradeのデモ録音の時に録り先の専門学校でエンジニアの人に付き添っていた学生だったという逸話があるんだ。世界は狭いね。

確かにRhetorical Paradeはゴツゴツした岩っぽいけどStarlingraidは段丘をつけた流れる水をイメージするよ。確かにこの世界は狭い、俺とローマも実はもともと某所でずっと名前は知ってて、Rhetorical Paradeのライブで「あれローマだったの?!」と言う出会いだったもんね(笑)今でこそカオス(非カオティック)を感じる音楽はメジャーだけど、10年ぐらい前のあの頃はみんな手探りでバンドを探してて楽しかったよね!

ローマ:なんだかんだ変な時代だったもんだ今思うと。でも、カオティック系はむしろ今のほうが結果的にマイナーになったかもしれない。DEPのパットンとのコラボCDがディスクユニオンの試聴機に入れられていて、Jane Doeがロキノンにレビューされ、Beast Feastライブのカオティック三昧は今となった本当に考えられない、夢のまた夢のような存在になってしまった。手探りでバンドを探すことも当時は価値あったものの、今は何度も「ああ、またアレのパクリか」というケースがありすぎてもう探す気にすらならないのが実情だ。当時は、10年後の音楽を想像しただけで恐ろしく面白かったのが、有名カオティックバンドのそれ以降の落ちぶれ具合を見ると本当に悲惨だなと、どうしようもないくらいの退化を遂げてしまったんだなと感じる。

俺も本音を言っちゃうと”好きなバンドの変化”には戸惑いを感じるよ。NEUROSISのアルバムも理解するのに1年以上かかることもある。His hero is goneは好きだけどTRAGEDYは全く理解出来ないし、でも俺は否定しないっていうか、MELVINSのアルバムなんか毎回否定から聴き始めて数年後にヤバさに気づくもんね(笑)こういう場合はいいが、明らかなセルアウトっぷりには悲しくなるね。どのバンドとは言わないがHopes fallとかさ!でもそれはバンドが納得してリリースしてるんだし悪いことでは無いと思うんだ。

ローマ:「変化」ならいざしらず、「退化」と「停滞」がほとんどのような気がする。カオティックは本当に2005年辺りで足しようが無い状態までに 完全に行き着いてしまったジャンルなのかもしれない。俺は自分を内部から震わせるような、そんな新しい音を聴きたい。

他のメンバーにも少しだけ話を聞かせてもらったけど、みんないろんなジャンルを聞いてるようだね。カオティックってジャンルにこだわりがないように感じるけどその辺はどうなのかな?

ローマ:カオティックというジャンル自体も、ジャンルであってジャンルでないようなものだから何とも言えないな。不協和音と変拍子があってボーカルが叫んでいてギターが歪んでいるのがカオティックならば、俺たちの音楽はむしろそれ以外の部分の方が構成元となっていると思う。また、TSoDの曲を作っていた時に影響を受けていた音楽と今影響を受けている音楽は別物であるし、Starlingraidがバンド編成になったときに曲を全てリアレンジしたけど、それでまた5人があらためて自分の持ち味を原曲に足して行ったからジャンルなんて縛りでは到底説明できないようなごった煮状態だと思う。一つだけ確かに言えるのは、2000年代後半の形骸化したカオティックはその名を名乗る資格などないということだろう。

最近思うのは昔はバンド側もリスナーもみんな手探りで、今は教科書通りなバンドが多いような気がする。悪いことじゃないけどね!でも手探りで新しい音を作るのは楽しいし、聞いたこともないようなバンドを見つけると興奮するよ。このシーンにおいては日本ではまだまだ認知度は少ないけど、日本も海外にそんなに遅れをとってないと思わないかい?本当に認知度は極少数だけど好きな人の個々がDEEPというか(笑)

ローマ:日本は逆に80年代の時点でDOOMという物凄いバンドがいたからカオティック先進国を名乗ってもいいくらいなんじゃないか?認知度に関しては、金にならないものが認知されないのも仕方ないかな、と。
 逆の発想で、物好きなプロデューサーがたっぷり資金提供すれば何でも流行らすことが可能なんだろうけど。その物好きがいないのが退屈なところだが。いたら明日にでもラジオ東京にクリプトプシーが流れて、HEY HEY HEYにSUN O)))が出演して、女子高生の間でニューロシスが人気を博すと思うよ、真剣に。 まあ、カオティックの今の窓際的存在の罪はメディアにも大いにあるよ。伊藤セイソクがブルルン誌で腐ったメロスピじゃなくて初期Cave Inをスレイヤーの正当な後継者(まったくの事実)としてアピールしていれば歴史は変わっていた。
だいたいバンド単体の努力で変えられる実態でもないんだ、現状は。似たようなコンセプトのバンドがいない限り「シーン」なんてものは出来ないし。「シーン」が出来ない限り盛り上がることはない。で、アメリカとか見ると、若手バンドがスレイヤーの前座とかよくやっているけど、日本でB`zの前座を俺らがやるって言ってもB`zが(おそらくレコード会社の圧力に屈した挙句)了承してくれない残酷な現実が目の前にあるじゃない?だから日本でカオティックが認知される・されていない論以前に、まず、重い音楽を演奏しているバンドが生存できる環境を樹立しないと何も始まらないと思う。カオティックに限った問題でもなんでもないんだから。
ポスト・モダンな手法だけど、日常生活の中で使う言葉にカオティック関連のものを皆が会話に混ぜて行けばいずれ音楽の発展にも明るい社会の実現にもつながると思う。こう、「井上揚水はストーナーだよね」とか「最近のエグザイルはハイドラ寄りのサウンドだね」とか、「TEPCOの会見の音楽にはDAUGHTERSが似合うね」とか周りに言い続けていれば(拘束衣を着せられる可能性大だが)皆きっと興味をもってくれるよ。

んじゃ今年のあのニュースにはメルトダウンだね!真面目な話、セルアウトしたバンドは女子高生にも聴かれるし、そういう意味ではメジャーに行って犬死するんじゃなくて広く認知させて消えるから俺はKAMIKAZEと呼んでいるよ。現在はメロディックシーンがまさにそれだよね。海外のFALLOUTBOYなんかは日本でも流行ってて似たようなバンドがメジャーと契約してるけど、DOOMも来るのかね。メロデスや激情なんかメジャーも取り入れられてメディアに目を付けられ始めてるけど、Starlingraidはエイベックスから声がかかったらどうする?

ローマ:去年の夏に友達の結婚式に偶然、エイベックスのプロデューサー(通称「おかん」)が何かのご縁でいたんだけど、くだらないことで話盛り上がって、勢い良く番号交換した。んで、話してるうちに俺の音楽を聴いてみたいとか言うから所持していたTSoDを一枚分けたんだ。以来、連絡が無いのです。だからまあ「おかん」がTSoD試聴中に耳から血を噴出して病院に搬送されたケースを除外した場合、エイベックスと俺たちの間にちょっとした音楽性の違いがあるかも知れない。懲りず、次はPiza of Deathを試そうと思う。

どうせ狙うならキングレコードから出してほしいね。ジジイババアにもファンが増えるかもしれないもんね。大昔のマツケンサンバは日本最大のセルアウトと言う晒し者で目も当てられないほどやらされてる感が半端なかったもんね。そうだ、分かる範囲で今後のStarlingraidの活動予定を教えてくれるかな?

ローマ:現在、新曲をスタジオに篭って修練中。ライブ予定は来年のWombscape企画以外今のとこ無い。

それじゃ最後の質問になるけどstarlingridのHPやマイスペなどを貼っておくね。興味ある人は彼らの音に触れて見ることをお勧めします!新しい音に触れられるかもね!

・オフィシャル:http://starlingraid.com/
・マイスペース:http://www.myspace.com/starlingraid
・販売(STM):http://shop2.genesis-ec.com/search/item.asp?shopcd=17263&item=403333

インタビューは以上です、ありがとうございました!
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STARLINGRAID/live

STARLINGRAID
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先週とうとうSTARLINGRAIDのライブを拝見してきた。
STARLINGRAIDは東京で活動している自称グノーシスコアバンド。
Voのローマは元Rhetorical ParadeのVo,Gtでロシア人。
レトリカル脱退直後から始めたこのバンドは活動自体は2007年からとの事だ。
そして月日は流れこの2011年の6月にしてバンドで初ライブ、とうとう願いがかなった!と絶叫した。

_DSC9877_R.jpgもともとこのSTARLINGRAIDはMIDIを並べたソフトドラムで作られたバンドで
メンバーも2人だった。
デモを聴かせてもらったとき「これ、生で出来るの?」と言うほどフリーダムなドラムに驚かされた。
一聴すると乱れてるかの様に打ち鳴らされるドラムも、曲を聴き慣らして行くと完璧に曲の骨組みになっていると言うなんとも不思議な曲構成。
混沌と言う言葉がしっくりと来る。
確実にひとつ言えることは、こんな変なバンドは絶対に他にはいない。
誰もが聞いてすぐに理解できるほどの個性とインパクトを持っている。
受け付けない人には消して理解しがたい混沌の世界だ。

2011年6月24日 都内は笹塚のリハーサルスタジオ。ここが今日のステージ。
wombscape&STARLINGRAIDの共同企画。
単なるリハスタが会場のこういうD、I、Yなステージはぶっちぎりの音楽好きしか集まらない独特の楽しさがある。
そして誰に話しかけてもブッチギリの音楽好きばかり、幸せすぎる夢のような地下シーン、もっと増えろ。
ゲストはjago、ベースの方のイングウェイマルムスティーンのシャツが眩しかった。
jagoのステージが終わってオフステージでイングウェイが着替えた、それもまたイングウェイシャツで惚れました。

_DSC9886_R.jpgSTARLINGRAIDのセッティングが始まった。ローマがギターを持っていない、ピンボーカルか。
メンバーはギターが2人にドラム、ベースはあのjagoのイングウェイ!!!!!!
その5人が静かに闇のなかで楽器やエフェクターをゴニョゴニョいじってる。
そしてゆっくり始まり暗いはずのステージが音像で目の前すらキラキラ感じる音の粒で埋められたと同時に俺は前も後ろも漏らした。
目の前であの複雑で難解とも言えるSTARLINGRAIDが演奏してるのだ、耳にも肩にも腹にもズッシリ来る音量で!
これは今日来てよかった、仕事早退してよかった。
そして生のバンドとして生まれ変わったSTARLINGRAIDは幾分ストレートになり聴きやすくなった印象を受けたと同時に、そのストレートさが相まって物凄い爆発力につながった。
_DSC9926_R.jpgレトリカル譲りだろうかドラムはクラッシュやライドシンバルをバラバラに叩きスネアを抜くリズムを感じさせないで流れるような演奏も含んでおり、リズムやテンポで重さを感じるのではなく前楽器が全力でアンビエントなノイズを外に押し出してるかの如く、ただひたすら黙々と演奏されていた。
ギターの二人は音に泥酔してるかのように首を項垂れ下を向きながら黙々と演奏している。
ドラムの手数も常軌を逸しており、そこでそんなリズム来るかね!と言うレベルの変拍子をパッパパッパと切り替えてくる。
そしてベースは変わらずイングウェイでゆったりとした冷静に極悪な音を鳴らし続ける。
一方ボーカルのローマはと言うと終始何かをつぶやき完全にうなだれている。
時折絶叫したかと思うとまた頭を抱えんばかりに座り込み呟く。
その落差と来たらかなりのもので、完全にエモなんて対局にあるようなこのジャンルで胸熱状態になってしまう。褒め言葉のつもりで言うけどファーストの頃のKORNを初めて見た時の「なんじゃこいつら!ガイキチ!」って感じに似てる。
_DSC9907_R.jpgこの日はアルバムから4曲、新曲数曲をプレイしたらしい。
バンドはちょうど1年ほど前に結成されリハーサルを繰り返し、今日が初ライブ。
そしてメンバーがロシアに帰国するということで活動も一旦休止新情報!休止しないとの事です!
しかし!新曲を作ってる以上活動は続けてくれるんでしょ?と願っています
本人もライブしに戻ってくるよと言ってくれてるし、また小さいスタジオライブでいいのでSTARLINGRAIDを見たいし、新作のリリースも期待したい。
STARLINGRAIDは昨年、フルアルバムをリリースしている。気になった方はWEBでチェックしてみてください。このブログを観ている糞野郎は絶対にツボだと思います。

今回の記事の写真は同じスタジオにいたミツハシさんに許可を得てお借りしました。ありがとうございます。
この写真を見て気になった方はライブラリーも見てみるといいよ、知ってるバンドもいるかも。

写真提供:ミツハシ カツキ
URL:
http://peacethruwar.blogspot.com/

http://www.flickr.com/photos/xscherzox/sets/72157627057249698/


403333_1.jpg1st Demo
Terminal Stage of Decay


http://starlingraid.com/
http://www.myspace.com/starlingraid

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